これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「発想の転換」が効かない

「どん底」だという状態に陥ったとき、


50歳を過ぎた頃から
4つのことを行なうことで、
ほとんどのことが底から脱することが出来ていた。


そのため、底に陥っても、さほど動揺することはなくなっていた。


・脱出を考えて実行する 
・耐えて時間を稼げば、だんだん楽になっていく。
・人に助けてもらう(←あまり使っていない)
発想の転換を図り、ネガティブ心理を排除する。


このように、「思考して実行」「時間の経過」「人の助け」「発想の転換」が、
「どん底」から抜け出すのに、有効だった。


特に「発想の転換」は頭の中だけで行える点が良かった。、


その例として、


自転車で、目的地を目指しているとき、
近道をしようとして、初めての道に挑戦したところ、
道に迷ってしまい、
結局、元の位置に戻らざるを得なくなり、
余分に時間がかかってしまったことがある。


その時、「あああっ⤵」と思うか、


それとも、
発想を転換して、


「自転車を漕ぐ時間が増えた分、健康にはプラスになった」
と考えることが出来る。


仕事で、苦しい状況に陥ったとき、
「死ぬよりましだろう」という、比較論法を使うことで、
だいたい気が楽になれた。


しかし、この4つの方法は、
「死別後の喪失感」に対しては、
全く効き目がない。


無理だとわかっていても、
「発想の転換」を試みてみた。


「死は、平等に全ての人が経験するもの。妻だけが特別ではない」


「前々から考えていた通りに、私が妻を看取ることが出来た」


「俗的な望みを削り落とすことが出来たため、
 妻だけを思うシンプルな生活が送れるようになった」


「“死”、“命”について、深く考えるようになり、
 “生きている時” をどのように過ごすかを考えるようになった」


「居なくなって、妻の“いいところ”が更に見えてきた」
      
・・・
いくつか無理して絞り出したけれど、
「災い転じて福となす」には、ほど遠い.


「発想の転換」は、“お蔵入り”が確定した。

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