これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

優しさの在庫がどんどん貯まって行く

妻を亡くしてからは優しさの需要と供給のバランスが崩れ、在庫がどんどん増えていく。
優しさの大量受け入れ先である妻がいなくなったためだ。


妻は無意識のうちに100パーセント優しくしたくなる対象だった。


人に優しくした後は、なんともいえない心地よさが残る。だから人はその心地よさを得るため人に優しくする。


自分の持っている優しさをすべて使い切りたいのだが、その対象の存在が必要だ。
その大きな受け入れ先である妻はもういない。
だから、優しさの在庫処理が出来なくなり貯まる一方だ。


妻に代わる受け入れ先を見つけられればいいのだが、それは難しい。


自分はよく人に優しいと言われる。
しかし、妻以外の人に対して出せるやさしさは、多くて60パーセントが限度だろう。
60パーセント以上出したとしても、60パーセントを超える部分は自然なものではなく、見せかけの作り物の優しさだ。


行き先を失った優しさは、見えない妻を探し続ける。

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