これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「生命保険」を続ける理由

昨日、
私が入っている生命保険会社の担当営業女性(60代後半)
と面談した。


その保険会社が行なう定期面談と、
保険金受取人が妻のままだったことで、
それを姉に変更する手続きのために会った。


満期まであと1年2ヶ月。


生命保険は、
私が妻より先に亡くなって死亡保障金が出ることで、
残された妻が生活に困らないために行なうもの。


なので、妻が亡くなった以上、
あと1年2ヶ月、毎月保険料を払うのは無駄なように見える。


でも、私が掛けている保険は、変動型保険で、
手取額は、今後の株価で変動はするが、
貯蓄性が強いものなので、
今の時点で満期保険金は、まあまあ出る。


あと1年2ヶ月、株取引のつもりで
満期まで保険料を払うことにした。


その営業員とは2時間面談した。
その内、1時間45分程を妻の話に費やした。


もう1社、私は、外資系保険会社に入っている。


そこの保険については、
昨年、満期保険金を受け取ったのだが、
そのお金で、新たな商品に一括払いで契約した。


為替変動のリスクはあるが、
5年を過ぎると掛け金を上回ってくる商品だ。


配偶者がいなくなって、生命保険に入る必要はないのだが、
ここに入った理由が1つある。


それは営業担当者の存在だ。


どういうことかというと、
この人は、保険の話とは関係ない妻の話を
嫌な顔を見せずに聞いてくれる。


彼女(この人は30代後半の女性) が、
契約を取るために、お客である私の話を聞くことは、
至極当たり前のように思える。


同時に、「妻の話」に興味を持って聞いていたことも事実だ。と思う。


私が話す、妻の「少し変わった行動や習性」についても、
ネガティブな表情は見せず、
笑いながら、面白そうに聞いてくれていた。


実は、昨年会った時、
商品説明になる前に、
私は5時間ほど妻の話を彼女にした。


彼女が疲れた顔になったら話をやめようと思っていたのだが、
一向にその様子を見せない。


さすがに、外が暗くなって来たので、
私の方から、商品説明をするように促した。
説明は15分位で終わった。


申し訳なく思い、
別れ際、持っていたクオカードを数枚渡した。
彼女は嬉しそうな顔をして受け取った。


保険会社の仕事は、“生命”や“死”と切り離せないもので、
私の長い話も、
別のお客さんへのトークのために参考となるとは思う。
彼女にとって、すべてが無駄な時間ということにはならないと思う。


しかし、結局は、
彼女の“おおらかな性格”がそうさせていたのかな
と想像する。


次に、彼女と会うのは、
定期面談の時になるだろう。


既に終えている契約は終えていて、
その後の面談となる。
彼女は、どこまで、私がする「妻の話」を
聞いてくれるだろうか。

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