今日は２人の老人を見た

夕方、マルエツに行き、みかんの箱売り、トマトの小箱、バナナ、たまご、辛子明太子等、たくさん買いだめをした。

私が品物を抱えて自転車に近づいた時、
７０代後半に見える警備員がさっと近づいてきて
にこにこして、積み込みを手際よく手伝ってくれた。
そして私が自転車をこぎ始めるまで見守ってくれた。

この方は私が自転車で店に到着した時も、
お母さんが子供を自転車に乗せるのを手伝っていた。

仕事を通して残りの人生を、小さなことで人に尽くして生きていきたい、
そういう気持ちを感じることが出来た。

この老人は、目的を失っている自分に、今後の生き方を見せてくれた。

ママチャリ自転車の籠には、みかんの箱しか入らず、
カバンは肩にかけ、２つのレジ袋を片手に持って
１０分かけて家に戻った。

引き続き、お惣菜を買うためオリジンに行った。
代金を払うため並んでいる時、私の前で会計を済ませているお客を見る目が
特別に優しそうな店員の目に気がついた。

前にいたのは８０歳半ば位に見えるおばあさんだった。

人に助けを求めようとしない凜とした雰囲気があり、
何か孤独感が漂う姿が気になった。

今、会ったばかりなのに、
自然と優しくしてあげたい気持ちが湧き上がるおばあさんだった。

何か気になるので
店を出て、別の方向に信号を渡り終えた後も
振り返って、そのおばあさんが歩くのを
１分ぐらい立ち止まって見ていた。

杖をついてゆっくりゆっくり歩くおばあさんの姿を見ていて、
妻の雰囲気に似ていることに気がついた。

するとじわじわと涙が出てきた。
最近涙が出ることは減ってきていたが久しぶりに泣いた。