これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「旅行積み立て商品券」

毎日、Go Toキャンペーンのニュースがテレビで流れている。


お得に旅行が出来るということで、
妻が生きていたら、私は、今頃、いろいろ計画を練っていただろう。
今は、自分には関係ないキャンペーンだと思っている。


会社を退職して、時間を自由に使えることになり
年に1回、妻と海外旅行をすると決めていた。


2回実行したが、3回目を実行することはなくなった。


旅行という言葉を耳にすることで、
3年前に旅行会社Hから購入していた「旅行積み立て商品券」を
使ってないことに気が付いた。


この商品券は、
妻との3回目の海外旅行のために購入していたものだった。
H社関係の旅行に使うことが出来、お得になるので購入していた。


確か有効期限はなかったと認識していたのだが、
念のため、その商品券を引き出しから取り出し、確認した。
「満期商品券のご案内」というものがあったので、目を通した。
すると
満期月 2017年2月 という文字が目に入った。


えっ、まさか期限切れか、
紙切れになったのか、  動揺が走った。
2人で1週間のヨーロッパ旅行が出来るくらいの金額に相当する。


気を落ち着かせ、もう一度、じっくり目を通すと、
2017年2月 は積み立ての満期日のことで、
「本券に有効期限はございません」と書いていた。
ホッとして胸をなで下ろした。


一括払いで購入していたので、
積み立て商品ということが頭から消えており、
満期月を使用期限と勘違いしていた。


妻を亡くしてからは、怖いものがなくなっており、
少々のことでは動揺しなくなっていたのだが、
この時は、少々動揺した。
金額が金額なもんで。


まだ使えることが分かったのはいいが、
この券をどの様に使おうか。


H社関係の旅行に使える訳だが、
私の場合、旅行にそれほど興味がある方ではない。


妻がいたから旅行する価値があったので、いないとなると
わざわざ出かける気持ちは沸いて来ない。


でも、それなりの金額なので、忘れないうちに、
使った方がいいだろう。


12月に父親の三回忌で会う予定の姉弟妹に譲るという選択もある。


私が一人旅に使うより、
3人共、家族を持っているので、貰ったら喜ぶだろう。

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