これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

怖いもの

今の自分にとって怖いものは何なんだろう。


以前であれば、
怖い順に並べると、
妻の死、自分の死、両親の死、認知症、がん、地震、おばけ
嫉妬・妬み


現在はというと、怖いものはグッと減り、
以前に挙げた、妻の死、両親の死、は消え、
しいて挙げれば、
認知症くらいか。


自分の死、がん、地震、おばけ については、
さほどではなくなっている。


「自分の死」については、
妻に追いつけた”という安堵感が、そう思わせるのかもしれない。


「がん」「地震」については、
「自分の死」につながるものであり、上記の理由で説明がつく。
ただ、それらに伴う「痛さ」については、
怖いものとして残る。


「おばけ」は多少怖いが、
逆に、妻のおばけであれば、最初はドキッとしても、
すぐに、喜びに変わるはずだ。


その理由は、
「妻がいなくなっていない」ことが、証明されるためであろう。


唯一怖いものとして「認知症」が残る理由は、
今の生活基盤となっている「妻を想う生活」が、
成り立たなくなってしまうからだ。


私にとって、「認知症」は。「死」より怖いものとして、
位置づけされる。


「怖れ」は、
失いたくないものを持っている時に、
失った時の場面を想像することで出てくる感情だと考える。


最も失いたくなかった“妻”を喪ったことが、
怖いものがなくなった理由だと思う。

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