妻の話が出来る
19日火曜日、
パソコン教室で動画に音楽を付ける作業をしている時、
スマホが鳴った。
スマホに耳を当てると、○○ですと言うので、
最初、私はてっきりマンションの管理会社の人かと思った。
(去年、マンションの理事に選任されて、仕方なく毎月理事会に出席している)
「今、忙しいですか?」と聞くので、
呼び出されるのかと思い、
「はい、忙しいです。今、パソコン教室の中にいます」と答えた。
これで、呼び出しを回避出来ると思った。
すると、
「一緒に飲みたいと思って」と言うので、
交流を深めるのも悪くないと思い、
「ああ、いいですよ。この後なら大丈夫です」と答えた。
「△△さんも会いたがっています」と言われて、
ここで、電話をしてきた○○さんというのが、管理会社の人ではなく、
9年前に退職した会社の同僚だということに気が付いた。
△△さんというのは、その会社の先輩である。
管理会社の人と名前が同じだったので、ついつい勘違いしていた。
そうなると、私の口調は、よそよそしい話し方から一変して、
親しげなものに変わった。
彼は、
「妻が亡くなったんです。一人での生活をどうしているのか聞きたくて」と言った。
「えっ」と思ったが、
細かいことは、会った時に聞けばいいと思い、
暇なのでだいたいは空いている ということだけを伝えた。
そうして、4月3日水曜日に、新宿で会うことになった。
「新宿」ということで、
まだ彼は、その会社で働いていることが予想された。
彼は、67歳ぐらいのはずだ。
私が会社を辞めた後、私を入れて4人で飲んで以来、
5年ぶりに会うことになる。
その時、私の妻が亡くなったことを伝えている。
4人の中で、配偶者を亡くしているのが私だけだったのと違い、
今回は、同じ境遇の人がいることになり、
共感しあう話題もあるだろう。
“妻の話”が出来るのを、楽しみにしている。