これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

2021年3月のブログ記事

  • 24時間の使い方

    妻はまだ私の心の中に存在する。 “まだ”という言葉を入れない方がいいかもしれない。 いずれ途切れる という表現にも取られかねないからだ。 妻との関係は永遠であることは間違いない。 私は、毎日、 24時間を、ほぼ、妻を想う時間に費やす。 (寝ている時を除いて) 妻を想っている時間帯は、邪念がなく、こ... 続きをみる

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  • 「疑似」では満足出来ない

    妻を見ることが出来るのは、 寝ている時に見る、「夢の中」。 起きている時、想像して「頭の中のスクリーン」に映し出される姿。 遺骨箱の隣にある写真、 パソコン内の写真、動画。 これらは、視覚がなせる技。 動画で聞く、妻の声。 これは、聴覚が成せる技。 昔の人は、動画というものを見ることが出来なかった... 続きをみる

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  • 旅行の思い出が起こす胸の締め付け

    1都3県は、22日、緊急事態宣言を解除した。 それに関連したニュースが流れている中で、 はとバスも、ツアーを一部再開するというニュースが流れていた。 黄色のバスがたくさん並んでいるのを見て、 懐かしい色だなあと思いながら、妻との旅行を思い出した。 はとバスの旅行は、年4回ペースで行っていた。 妻が... 続きをみる

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  • 「死」に関する格言

    妻は死んだ。 この事実は変えることは出来ない。 妻が死んでいくのを「防ぐ力」と「知恵」を、 私は持ち合わせていなかった。 神が決めた行程をぶち壊す力を、 私は持っていなかった。 神ごときに負けてしまった。 恥ずかしい。 情けない。 「死」というものを、もう少し考えてみようと思った。 「死」は、悪い... 続きをみる

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  • 一億円あったら

    妻のいない毎日に辟易して、 時々、 現実ではあり得ない楽しい世界を、頭の中に作り出して妄想し、 ストレスを発散することがある。 お金に関する妄想。 “一億円の宝くじ”に当たったとする。 その使い方について、神様から提案が出される。 「一億円差し出せば、1分間だけ、妻に再会させてあげます。 別のこと... 続きをみる

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  • レバノンのシリア難民

    レバノンで、追い詰められるシリア難民の 過酷な現状を描いた番組を見た。 ここから、書かれた文章の中には、一部衝撃的な表現があるので、 耐えられないと予想される方は、 別のブログに飛んでください。 想像を超える暮らしぶりだった。 生活に困窮し、売春や自分の臓器を売ることで、生き延びる。 シリアを逃れ... 続きをみる

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  • 3つ目の世界

    3月11日が近づき、 今年も、テレビで、 東北大震災で大切な人を亡くし、 その人への思いを話す被災者の映像が、 途切れることなく目に入って来る。 お墓の前で、、娘を亡くした母親が言う、 「もう一度だけ会いたい」という言葉。 まだ見つかっていない娘を探すため、 スキューバダイビングの資格を取り、 多... 続きをみる

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  • 後ろを向いて、前へ進む

    「後ろ歩き」というものがある。 進行方向を背にした歩き方だ。 健康にもいいと聞いたことがある。 「後ろ歩き」は、「後ろ向き」とは違う。 なぜなら、後ろを向いていても、前に進んでいるからだ。 前へ進むのなら、形はどうでもいい。 見栄えは必要ない。 多少歩きにくくても、問題ない。 よく悩んでいる人に対... 続きをみる

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  • 連鎖

    指の爪が伸びているので、「そろそろ爪を切らなければ」と思った時、 妻の闘病中の行為が思い出された。 がん告知から2ヶ月ほど経ったある日、 妻が小さな木箱を持ってきて、 「骨を箱に入れてくれないかも知れないから、宝石箱 (普通の小さな木箱なのだが、妻らしい表現だ)に、爪を入れておくから」 と言ってそ... 続きをみる

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  • 妻が言っていた商店街を歩いた

    昨日、妻が小学5年から20歳くらいまで住んでいた場所に たまたま用事があり、行ってきた。 用事が終わり、妻が時々口にしていた商店街を歩いた。 この場所は、東京23区の中で最も地味な印象がある区だ。 しかし、この地味なところが、いい雰囲気をかもし出しているともいえる。 商店街を歩いていると、とてもい... 続きをみる

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