これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「死」に関する格言

妻は死んだ。
この事実は変えることは出来ない。


妻が死んでいくのを「防ぐ力」と「知恵」を、
私は持ち合わせていなかった。


神が決めた行程をぶち壊す力を、
私は持っていなかった。


神ごときに負けてしまった。
恥ずかしい。
情けない。


「死」というものを、もう少し考えてみようと思った。
「死」は、悪いことだけではないと思いたかった。


そこで、
「死」に関する格言を探してみた。


以下が、私が選んだ言葉。


・神々が愛する人たちは若くして死ぬ。
 byメナンドロス


・このお盆に生きている全部の人間は、単に今年度の生き残り分にすぎない。
 by吉川英治


・天国はすごくいいところらしい。
 だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから。
 by作者不明


・死は生の対極としてではなく、その一部として存在する。
 by村上春樹


・死は人生の終末ではない。生涯の完成である。
 byルター


「死」に対して、否定的でない言葉が並ぶ。


番外として
妻とは関係なく、慰めにもならないが、
表現が面白いなと思ったのがひとつあったので、
書き残してみた。


「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。保険に入っていれば金を残す。」
 by吉行淳之介


番外を除いて、これらの格言を読むと、
心が、ほんの少しだけ楽になる。


妻は決してかわいそうではないんだと
自分に言い聞かせることが出来る。


こういう言葉に、脳が騙されることも、
時には必要だろう。

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