これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

一億円あったら

妻のいない毎日に辟易して、
時々、
現実ではあり得ない楽しい世界を、頭の中に作り出して妄想し、
ストレスを発散することがある。


お金に関する妄想。


“一億円の宝くじ”に当たったとする。


その使い方について、神様から提案が出される。


「一億円差し出せば、1分間だけ、妻に再会させてあげます。
別のことに、使うのでも構いませんよ。
どうされますか?」


これには、迷う要素はない。
当然、「1分間の妻との再会」を選ぶ。


妻が目の前に現われる。
時間は1分しかない
すぐに、何かをしなくては。


触れること、話しかけること
この二つを満たせればいい。


目の前に現われた妻をすぐに抱きしめる。
そして、
感謝の言葉を、時間ぎりぎりまで伝える。


そして、1分間が過ぎ、目の前にあった1億円と妻の姿は消えていく、


こんな妄想に浸る私に対し、
哀れみを感じる人もいるだろう。


しかし、短時間であっても、現実逃避することで、
ストレス発散効果はある。


妻が、「思い出」を、この世に置いて行き、
「体」を、あの世に持って行ったことは、
はっきりしている。


ただ、
ひとつはっきりしないものがある。


「魂」だ。


置いて行ったのか。
もともと、ないものなのか、


見えないから、分からない。


モヤモヤ感が増す。

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