これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

レバノンのシリア難民

レバノンで、追い詰められるシリア難民の
過酷な現状を描いた番組を見た。


ここから、書かれた文章の中には、一部衝撃的な表現があるので、
耐えられないと予想される方は、


別のブログに飛んでください。



想像を超える暮らしぶりだった。
生活に困窮し、売春や自分の臓器を売ることで、生き延びる。


シリアを逃れ、レバノンの難民キャンプで生活する両親と
7人の子どもたちの生活を中心に描かれていた。


父親は、差別もあり、もともとシリア人に回って来なかった仕事が、
コロナ禍で、まったく仕事に就けない状態。


兄弟姉妹の中で唯一の男手だった長男は、
誘拐され臓器を抜き取られた姿で、
ゴミ箱に捨てられていた。


その妹である11歳の少女は
「一番美しいのは過去、戻れたらいいのに」と言っている。


「お母さんはとても疲れているから、助けたいの。
本当は働きたくないけど、私が働かないと」と言って、
農家の収穫の仕事などに出かけて働いている。


当然、学校には行っていない。


しゃべり方がしっかりしているし、頭も良さそうなので、
日本で生まれていたら、トップクラスの優秀な生徒に
なっていただろうと、想像する。


番組を見ていて、
日本で生まれ、生活している私なんか、
本当に、甘ちゃん生活をしているなあと 思った。


テントではなく、
ちゃんとした屋根、壁、窓のある住まいがあり、
飢えの心配もなく、暮らせている。


ただ、
日本であっても、
外からは見えにくい、
違う形の苦しみを持って生活している人がいることを
想像する頭は持っていなければならない と思う。


番組の後半、
母親である女性が、
マスクを作る仕事を得たことで、
笑っている顔を見た。


番組の中で、ただ一度だけ見せた笑い顔だった。


一瞬の映像だが、なぜか嬉しくなった。

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