これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

3つ目の世界

3月11日が近づき、
今年も、テレビで、


東北大震災で大切な人を亡くし、
その人への思いを話す被災者の映像が、
途切れることなく目に入って来る。


お墓の前で、、娘を亡くした母親が言う、
「もう一度だけ会いたい」という言葉。


まだ見つかっていない娘を探すため、
スキューバダイビングの資格を取り、
多くの日、海に潜っている父親。


「10年経っても、喪失感は変らない」と言う女性。


この時期、普通の人からしたら、
テンションが下がる映像が増える。


ただ、これは期間限定であり、
3月11日までだ。


その後は、
生き残りのために、一生懸命 “はしゃぎ” を演出し、
高いテンションを見せる芸人たちの姿が、
再び目に入るようになる。


こちらとしては、テンションが高すぎると感じても、
世間基準では、決して高すぎないテンション。


こういう番組を見ることで、
自分のこころの位置が、世間に対して、どれ位低いかを、
測定することが出来る。


壁の向こうは「大きな世界」
私が今いるのは「小さな世界」


間にそびえ立つ厚い壁。


以前、私は、大きな世界の方にいた。
2年5ヶ月前に、今いる世界に移って来た。
希望して移った訳ではない。


ここが、
私が存在する最後の世界になるのだろうか。


壁は1つしか見えないから、
3つ目の世界はないということなのか。

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