これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

2022年12月のブログ記事

  • 悲嘆とは何者だ

    悲嘆は心の中に影を落す。 “影”と聞くと、マイナスイメージしかないが、 影がない場合、ものが平べったいものに見えてしまうが、 影があることで、立体感が得られるようになる。 私は、悲嘆により、 心に影を持つことになった。 影を持つことにより、 私の心は、立体感を持ち、 輪郭がはっきりするようになった... 続きをみる

    nice! 5
  • 「兵器」よりも「家族」

    ウクライナの現状を伝える番組を、何気なく見ていた。 小学校での子供のクリスマス発表会のあと、 兵士として戦っている父親が前に出て、 小学生や母親の前で、こう語りかけた。 「私たちの武器は、西側諸国からもらっている兵器ではなく家族です。 戦地で寒くて濡れていても、砲撃音が聞こえても 家族の写真を見る... 続きをみる

    nice! 4
  • 小さな幸せ 大きな幸せ 中程度の幸せ

    5年前に、妻は、宇宙へ帰って行った。 私の生活から、“大きな幸せ” が飛んで行ってしまった。 大きな幸せを、今後、経験することはないだろう。 これからは、 小さな幸せをつなぎ合わせながらの生活で、 大きな幸せの穴を埋めるしかない。 小さな幸せの一つとして、 食事がある。 私は、昼はほとんど外食にし... 続きをみる

    nice! 4
  • 「ねばならない」

    妻が亡くなる前までは、 小さいはずの不安が拡大され、 大きいものとして捉えられていたような気がする。 例えば、 少しだけお腹が痛い時、「何か大きな病気が潜んでいるのではないか」、 「この貯金額で老後は大丈夫なのか」、 「人脈をもう少し増やした方がいいのではないか」、 等 でも、一人になった今は、 ... 続きをみる

    nice! 5
  • 私が妻を看取った

    妻は、私より先に逝った。 そのため、妻は、私の人生を全部見ていない。 今、私は、妻の知らない人生を毎日更新しながら生きている。 一方、私は、 結婚後の妻の人生を全て見たことになる。 生前の二人の会話から、 妻は、 私を看取るよりも、私に看取られることを、 理想としていたように思う。 亡くなるのが逆... 続きをみる

    nice! 4
  • “オキシトシン”が足りない

    妻の“いいところ” (ぶれないところ、“あざとさ”とは無縁なところ、天然でかわいいところ、不器用なところ、物欲があまりないところ など) を、世の中で一番よく知っているのは、おそらく私だと思う。 私が、長所だと思っていても、 他の人から見れば、欠点になったりもするが、 私には、長所にしか見えなかっ... 続きをみる

    nice! 4
  • 10万円の使い道

    7日のブログにも書いたように、 銀行からの妻宛のハガキで、長期間預けたままの預金があることを知り、 昨日、戸籍謄本と、私の印鑑証明を持って、銀行へ行き 相続手続を行なった。 最初、妻の出生から死亡まで繋がるすべての戸籍が必要だと言われ、 これは大変だと思ったが、 いろいろ話をして、 何とか、先日取... 続きをみる

    nice! 4
  • 除籍か

    先日、銀行から、ハガキで、 妻宛てに、長期間預けたままの預金があるという通知があった。 金額は10万円。 その支払いを受けるため、 銀行での手続きの必要書類として、 私と妻が夫婦だったことを証明する 戸籍謄本が必要とのことだった。 昨日、本籍の町役場から、 請求していた戸籍謄本が、郵送で届いた。 ... 続きをみる

    nice! 6
  • 光を求めて

    いま、私がいる場所は闇なのか、そうでないのか。 どちらかというと闇だろう。 闇の中にいる人は、 普通、光を求める。 何が、この闇に光を照らしてくれるだろうか。 宝くじが当たって手に入る1000万のお金か。 高層高級マンションに住む生活か。 何かで成功して、人からチヤホヤされることか。 はたまた、宗... 続きをみる

    nice! 4
  • 「弱き人」に、こころが揺れる

    自転車で前方を走る70代前半くらいのおばあさん(?)が、 後ろを確認せずに私の目の前で急に右折しようとして、 私の自転車にぶつかった。 おばあさんは、私の自転車の前で、倒れた。 その時、私は、瞬間的に、「なんだよ」と怒りが頭をよぎったが、 倒れたあと、起き上がっているおばあさんの姿と表情を見て そ... 続きをみる

    nice! 4