これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

10万円の使い道

7日のブログにも書いたように、
銀行からの妻宛のハガキで、長期間預けたままの預金があることを知り、


昨日、戸籍謄本と、私の印鑑証明を持って、銀行へ行き
相続手続を行なった。


最初、妻の出生から死亡まで繋がるすべての戸籍が必要だと言われ、
これは大変だと思ったが、
いろいろ話をして、
何とか、先日取り寄せた戸籍謄本だけで手続きをしてもらうことになった。


私の通帳に、10万円が入金されることになったのはよかったが、
この10万円の使い道を考えると、
何も思いつかない自分に気が付いた。


二人で使う10万円は貴重な10万円であり、
旅行など、いろいろ使い道はあり、10万円の価値がある10万円なのだが、


私一人で使う10万円になると、
使い道が思い浮かばず、
価値としては、
10万円ではなく、1000円程が入金される感覚になってしまう。


価値としては、100分の1に縮小される感じだ。


いなくなってはいるが、
妻のために、この10万円を使う方法はないだろうか。


なかなかの難題だ。


妻が、
見えないが存在している場合と、
見えないし存在もしていないのでは、方法はちがってくる。


前者の場合だと、
私が元気に過ごせる後押しになるような使い道をすることで、
私の元気な姿を見た妻は、喜ぶであろう。


後者の場合は、
存在していない人を喜ばす方法などあるはずがないので、
私の目指す使い道はないことになる。


それでも、あえて、こじつけとして考えると、


贈与の一部として甥や姪へ渡す。
すると、甥や姪は、私の存在を少し意識するようになる。


その私の奥さんはどんな人だったのか、
彼らの会話の中で、妻について話されることがあるかもしれない。


甥や姪の頭の中に、わずかであっても、一時的であっても、
妻の存在が浮き上がる。


ちょっと苦しい結び付け方であり、致し方のないことでもあるが、
何もしないよりはましだろう。

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