これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

頭の中の妻

21日の夜、
フルート奏者のコンサートに行ってきた。


演奏者は、
フルート奏者、ピアノ、ベース、ドラムの4人編成で、
観客は30人くらい、
こじんまり としたスペースの中での演奏会だった。


テレビやYouTubeなどで、
たまたま流れていたクラシック音楽を聴くことはあるが、
このように、予約してコンサートに自ら行くことは、
今回、初めてのように思う。


4月にお線香をあげに来てくれた妻の高校の同級生から、
このコンサート(彼は、このフルート奏者を応援している)を紹介されたためで、
断ることもないと思い参加するに至った。


哀愁感があるとともに、綺麗な旋律の曲が流れた時、
いつも、不思議と妻が近くにいるような感覚になる。


私は、クラシック音楽はよく分らない人間なのだが、
演奏者と観客に一体感があり、
妻も感じたし、
いいコンサートだった。


最近、冷蔵庫の冷えの効き目が極端に悪くなっている。
冷凍庫に入れているアイスが溶けてしまっている。


結婚前から使っていたものだという記憶があるので、
30年以上使っていることになる。


22日、
急遽、ネットで最低価格を調べたうえで、
電気量販店に行き、


値段交渉をして、
5000円の値引きとなり、予算内の10万以下で購入することが出来た。
(配送料、リサイクル料、6年保証、込み)


ただ、
在庫がなく、8月12日の配送となった。


幅54センチ、3ドア、
肉や野菜を冷凍しないで長くストック出来る「氷点下ストッカー」という機能が
付いており、
思い通りの買い物が出来たと思っている。


食べ物保存の点で、今よりも食生活が改善することを考えると、
嬉しくなるのだが、


妻がいる時に買い替えるべきではなかったか
と思うと、悲しくなる。



近くの公園で
今年も蝉が鳴き始めた。


いつもより遅いように思う。
ただ、部屋の窓から見える木から毎年聞こえてくる蝉の鳴き声は、
まだ聞こえてこない。


妻は毎年、この時期、
蝉さん偉いね。毎朝4時○○分に鳴き始めるのよ」と


独り言のようでもあるし、私に伝えてるようでもある話し方で、
つぶやいていた。


その時の、妻の“声”、話している“表情”は、
今でも鮮明に思い出すことが出来ている。


死別から4年10ヶ月経っても、
私の頭の中の妻は鮮明だ。


この先も、この鮮明さを維持することが大事で、
そうであることが、妻と繋がっていられることだと思っている。


自分のためだけだったら、
“心”と“体”と“頭”の健康に気を配る必要は全くないが、


鮮明な妻”を維持するために、
“心”と“体”と“頭”の健康に気を配る必要はあるだろう。

×

非ログインユーザーとして返信する