“想像” “妄想”
妻は「肉体」を57年間レンタルして、レンタル期間終了。
天に返還した。
今は「魂」だけになり、
次の肉体の貸し出しがあるまで、
自由に動き回っている。
「犬」、「ハト」、「カラス」や「虫」の体を一時的に借りて
私の前に、時々現れている。
と思っている。
私も、「肉体」を今レンタルして身に纏っている。
いずれは、返還の時期がくる。
借り物は
肉体だけではない。
所有している「お金」、今住んでる「分譲マンション」 など、
自分の物と思っているが、
「肉体」が消滅した時点で、自分の物ではなくなる。
あの世に、持って行くことは出来ないため。
「地位」、「名誉」についても同じだ。
(幸い、私はこの二つは持ち合わせていない)
死ぬと、確実に「肉体」は無くなる。
しかし、「魂」は残る。
と思っている。
私が死んでも、引き続き所有できるのは、
「魂」に付随する“心”だ。
「お金」、「物」、「地位」、「名誉」 は、
あるに越したことはないが、
無くても問題ない。
生きている間に、
“心”はより豊かなものにしておいた方がよいだろう。
死んだ後も、自分の物であり続けるのだから・・・。
妻を喪って2年余り経つ。
私は、以上のように、
想像の世界に入っている。
妄想でないことを願う。