これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

運命の力

妻との繋がりが続いている。
ずっと続いている。
時間がその強さを弱めていくことがあるが、
一向に弱まる気配はない。


何か、劣化させない力が働いているのだろうか。


その力というのを、私は分かっている。
それは、「運命」という力。


妻には、出会った時から運命を感じていた。


何か他の人と違うものを感じた。


それまで、運命という言葉は知っていたが、
それを感じる機会はなかった。


そのため、妻と出会って、
初めて、運命というのはこういうものなのか
ということを体で感じることが出来た。


会社勤めの頃、
会社の人と居酒屋などによく飲みに行っていた。


メンバーが男性だけの時、
会社の中で人気が集中する20代女性の話題になることが
度々あった。


確かに、外見が飛び抜けていて、明るく、気遣いも出来る女性だった。
なので、男性陣が憧れるのはよく分かる。


飲んでるメンバーは、既婚者が多かったのだが、
奥さんがいるにもかかわらず、


「彼女と不倫が出来るなら、すぐにでもしたい」
「うちの奥さんがああいう人だったらなあ」など、


酒の席ということ、気の知れた仲間しかいないということもあり、
言いたい放題にしゃべっていた。
でも、本音が漏れているようにも見えた。


私も、その女性に対しては、いい感じだとは思っていた。


妻と比較すると、


50代の妻に対し、
若さがあり、仕事をテキパキとこなし、
コミュニケーション力もある。


皆が、その話題で盛り上がっている中、
私は、その女性と妻とを、勝手に頭の中で並べてみた。
伴侶と他人を比べるのも変だが、
自分はどちらがいいと思っているのか、シミュレーションしてみた。


迷うことなく、すぐに結論が出た。


やっぱり妻の方がいい。


何が、そうさせたのか。


紛れもなく、「運命の力」がそうさせたのだろう。


あらためて、
「運命」というのは、すごいと思った。

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