今の住まいは仮の住まい
これから書くことは、「あの世」が存在することを前提としたもので、
すこしだけ、怪しい話になります。
想像の世界ではありますが・・・。
私たちは、人が亡くなった時、
「あの世に行った」という言い方をよくする。
「あの世に還る」だったらどうか。
前者が、「この世」を主体と考えることから出る言い方であるのに対し、
後者は、「あの世」を主体と考えている言い方になる。
今、私が生活している「この世」を、「本宅」だと考えがちだが、
一時的に住んでいる場所にすぎないということになる。
「本宅」のある「あの世」から、
たまたま「この世」に旅行で来て滞在しているか、
単身赴任で一時的に滞在していると考えることが出来る。
いずれにせよ、
死ぬということは
本来居るべき場所に還るだけのことで、
特別のことではない。
妻は一足先に「本宅」へ還った。
私はもう少し、単身赴任が続くだろう。、
「あの世」が存在しないのであれば、
これまで書いたことは、すべて消すことになる。
「あの世」の存在を信じる考えよりも、
存在しないという考えの方が健全なのは間違いない。
しかし、不健全であっても、存在を信じることは自由に出来、
何よりも、希望に繋がる感覚が捨てがたい。
“想像”というよりも“妄想”という方が、近いと思うが、
妻に会いたいという気持ちが、
今の時点では、
この“妄想”を手放すことが出来ないようにさせている。