これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

“妻との想い出が入った袋”を抱えて

妻が、宇宙に居場所を変えて、3年になる。


私は、今も、このせせこましい地球で、シコシコと生活している。


妻との想い出がいっぱい入った袋を脇に抱えて、
毎日を送っている。


その袋はとても重たい。
でも、暖かい。


その袋を持って生活することになった当初は、
その袋がとても重く感じ、毎日が辛くてしょうがなかった。


最近、その袋の抱え方を工夫することが出来るようになり、
以前よりは、ほんの少しだが、重さを感じなくなっている。


その袋の中の“想い出”は暖かいので、
重たいけれど、この先もずっと持ち続けたいと思っている。


“想い出”の中には、“気持ちのいい想い出”もあれば、
“辛く後悔を伴う想い出”もある。


中にある想い出の一部を捨てれば、
袋は少し軽くなることで、動きやすくなり、
毎日の生活が、少し楽になるかもしれない。


しかし、
それを一部であっても捨ててしまうと、
私が人間でなくなってしまうような気がする。


地球上で生活している間は、人間でいたいと思っている。


そう考えれば、
多少重くても、寝ている時以外は、
その袋を、持ち続けていたい。


そして、
自分が、宇宙に居場所を変える時が来たら、
“すべての想い出が入ったこの袋”を持っていくつもりだ。


そうすることで、
妻との繋がりを切らすことなく、妻に会うことが出来る。


そんな想像をしている。

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