これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

喪失感とは何者

「喪失感」を好む人はあまりいないと思う。
嫌うのが普通だ。


嫌いだけど、
多くの死別者は、
その喪失感と向き合わなければならない。


私の場合は、
嫌う時期を経て、
向き合おうという境地に入ったところだ。


ただ「喪失感」のことは、
表面が少しわかったぐらいで、
正直、まだよくわからない。


もう少し理解を深めないと、いい関係は生まれてこない。


いくら変な人間だって、
1つくらいいいものを持っているはずだ。


喪失感も何かいいものをもっているはずだ。


ひとつわかりやすいところでは、
「妻との思い出」を内存しているところだろう。


しかし、喪失感というやつは、それを隠そうとして
なかなか表に出したがらない。


それを絶対に手放さないことも、わかっている。


人間なら、長所を隠す謙虚な人になるのだろうが、
こちらとしては、面倒くさい相手に感じる。


でも、最近、私は、
隠されても、見つけ出す手法を覚えつつある。


忌み嫌うのではなく、
相手の存在を認めて向き合うようにすれば、


「妻との思い出」を、
もう少しスムーズに出してくれるのではないかと思っている


「喪失感」は、
宝箱とまでは言わないが、
必要な箱に成り得ると考える。


その箱の中には、
「妻との思い出」が入っている。


一見嫌な相手と付き合うことが必要なときもある。

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