これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻のことが頭から消えた時間

9日の月曜日から、11日の水曜日まで
「書類」、「スマホ」、「部屋の鍵」、「メガネ」と連続で、
紛失が続いた。


そして、最終的に、全部が見つかった。


9日月曜日、バイト関係の書類が無いことに気付いた。
慌てたが、置いた場所を、勘違いしていたため、
すぐに見つかった。
ホッとした。


次に、ホッとしたつかの間、外出先から帰って、
リュックの中に入れていたスマホがないことに気付いた。


再び慌てた。一難去ってまた一難だ。


外に出て、近くの公衆電話から、私の携帯番号に電話をしてみた。
受話器の向こうで音はしている。


その時、背負っていたリュックの中からは、音はしていなかったので、
リュックの中にスマホはないということだ。


電話を終えて、ポケットに手を入れると、部屋の鍵がない。
再び動揺する。


もしかしたら、鍵は家の中に置いたままで、
鍵を閉めずに出てきたのかもしれない。


記憶が曖昧だが。そうであることを祈りつつ、家に戻った。


ドアに手を掛け、引くと、開いた。
よかった
鍵はベッドの上に置かれていた。


「書類」と「鍵」は、私の勘違いであり、見つけることが出来た。


あとは、なくなっているスマホへの対応だ。


翌日の火曜日、
営団地下鉄の落とし物窓口、そして、警察に紛失届を出した。


スマホが悪用されないようにするため、
11日水曜の朝一で、
公衆電話からプロバイダー会社に電話をして、
スマホのロックを依頼した。


そして、家に戻った。


すると、今度はメガネが無いことに気がついた。
これもリュックのポケットに入れていたはずなのだが、見当たらない。
(私は、メガネを普段はかけないでリュックの中に入れており、
 必要な時だけかけている)


ポケットの中から抜け落ちたのか?


次から次へと物をなくすもんだ。
こういうことは、過去に経験がない。


そして、12日の木曜日、
外出先で、リュックの中の書類を確認しようと
奥の方に手を伸ばすと、何やら四角い金属の様な物がある。


それを、引き出したところ、なんと見当たらなかったスマホだった。
そして、メガネも中に入っていた。


どちらも、ほぼ見つからないと諦めていただけに、
驚きと喜びで、久々に心が躍った。


でも、リュックの中は、探す範囲が限られているはずなのに、
なぜ前回は見つけられなかったのだろう。


年齢的に、少しボケてきたのか。


以上、4日間のドタバタ劇だった。


しかし、この間、多くの時間、
妻のことが私の頭から消えていた。


なくなっていた「書類」「スマホ」、「部屋の鍵」、「メガネ」の方に、
神経が向いていたため、そうなったのだろうか。


おかしなことに、一時的にせよ、
妻以外のことを考えている時間は、心が軽くなっていることに気付いた。


体が楽になっている。


ならば、
このような心の状態が続いてほしいか。


いや、
苦しくても、妻のことを想い続けたい。

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