これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

メタバース

“メタバース”という言葉を、最近よく耳にする。


仮想世界を指す言葉で、
インターネットで創られた仮想空間の中に、
自分が望む三次元の世界を創ることが出来る
との説明がある。


「神の民主化」とも言われている。


仮想空間のいいところは、時間と空間を自由に操れることだ。


個々が、アバターに扮して、世界中の参加者と交流出来る。
瞬時に移動が出来るため、
地方にいても、仮想空間内に作られた都会の施設を、
現実世界と同じように利用できる。


将来、IT技術が更に進み、
妻を寸分違わない姿でこの仮想空間内に復活させ、
交流出来るようになるかもしれない。


でも、
そこにいる妻は、妻に見えるけど妻ではない


脳を騙し騙ししながら、
妻と会っている感覚を、少しは持つことが出来るかもしれないが、
それには限界がある。


そういうことで、
メタバースは、
IT技術で、人々に新しい世界を提供することになるが、
私にとっては、それほど魅力的なものには、なりそうもない。


メタバースが、人間が創り上げる世界なのに対し、
現実の世界は、誰が創ったのか。


自然な形で出来たのか、それとも“神”が創ったのか。
それはわからない。


妻はこの世界から、消えたことになっている。
肉体が消えたことは、間違いない。
しかし、魂として、妻の存在が残されている可能性もある。


そうだとしたら、
姿は見えなくても、仮想世界のアバターと違い、
本物の妻がいることになる。


ほんのちょっと、希望はまだ残されている。

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