これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻が書いた義母宛のお礼状

少しずつ家の中を整理している。


一昨日は、父親、母親の葬儀関係書類を整理した。
母親は2016年11月5日に亡くなり、
父親は2018年12月10日に亡くなっている。


母親の葬儀関係の書類を見ていると、


妻が、義母(妻の母親)宛に書いた香典に対するお礼状のコピーが
見つかった。
A4の用紙2枚にパソコンで作成されたものだ。
12月4日付となっている。


当時、私は、一度、この手紙を見た記憶はあるが、
その時は流し読みをして、
内容は、ハッキリとは覚えていなかった。


今回は、亡くなっている妻が書いたものであるということもあり、
整理をする手を止めて、じっくり読んだ。


深夜12時過ぎに、田舎の弟から、母親の訃報を伝える電話が入り、
その日の早朝6時頃の飛行機で、私一人で帰省したことや、
葬儀を終えて帰宅した私が、妻に話した内容などを、
義母に知らせる形で、詳細に書かれていた。


その手紙に書かれた文章の中から、一部を抜粋して、
以下に記していきます。
(私にとっては、妻を感じる文章なので大切なのですが、
他の人にとっては、関係ないことでもあり、
全部読むと、長すぎて疲れるかもしれません。)


以下、妻が義母に宛てた文章の一部
   ↓
さん(私のこと)の、
「最後のお別れの時までお母さんの顔を何回もずっとよく見ていた。
亡くなった人の顔をあんなに見たのは、初めてだった。」
という言葉に、私は胸が詰まりました。


さんは若い頃には、将来は自分の両親の面倒を見たいとも言っていて、
(いろいろな事情でそれはかないませんでしたが)、
親孝行な人です。


よく考えると私は長男の嫁みたいですが、


私が葬儀に列席しなくても、
誰も不思議に思わずに、またさんに何もたずねなかったそうです。
さんも不思議がっていました。)


私は結婚した年以来24年間、一度も○さんの実家に行っていないので、
特に驚かれなかったのでしょう。


私が葬儀に出ては(特に厳粛な場では)
私の言動が喪主のさんと○○家に恥をかかせる可能性があり、
最初から婚家先に距離を置いて私は表に出ないようにした方が
さんのためでもあります。
     ↑
以上、妻の書いた文章を抜粋しました。


自分を卑下した内容になっている。


妻は、翌年2017年5月23日に、余命1年のがん宣告を受け、
10月6日に亡くなった。


繊細な妻にとって、
免疫を下げる要因の一つになってたかもしれない。


「もっと妻を褒めることをしていたら」
 という後悔がある。

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