これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

冷蔵庫が届いた

12日午前、
先月末に購入した冷蔵庫が届いた。
古い冷蔵庫をリサイクルとして引き取ってもらい、
同じ場所に90度角度を変えて設置してもらった。


言動が少し雑に感じる若い男性2人だったが、
やることはやってもらったので、まあいいか。


当たり前だが,
30年前のものに比べ、機能もデザインも数段いい。
以前のブログにも書いたが、この冷蔵庫を妻といっしょに使いたかった。


妻と共有して使っていた家電製品が、2年前に買い替えた洗濯機に続いて、
部屋の中から消えていく。


この冷蔵庫の思い出といえば、
妻が、冷蔵庫の扉を足を使って閉める姿が目に浮かぶ。


わざと行儀の悪いことをして、
私の反応を確かめるため、妻は私を見る。


このような行為は、良くない行為であり、
普通ならネガティに映るところだが、
妻と私の関係性だと、笑いになってしまう。


妻は、それをわかっていて、私の注意を引くため、
時々このような行為をして、私の反応を見て、喜んでいた。


古い冷蔵庫のドア部分には、
在宅訪問医師、看護師の連絡先等が書かれたメモ、
近所にいた犬と映っている妻の写真、
そして当時のカレンダーが、マグネットで止められていた。


妻が亡くなった後も、私は、それらを取り外すことなくj、
その状態のままで冷蔵庫を使っていた。


冷蔵庫の扉は毎日開け閉めされ、
それらのメモは、否応なく目に入り、妻の闘病中のことが思い出されてしまうのだが、
妻との生活を残しておきたいという心理が、そのままの状態にさせたのだろう。


こういうことをすると、
風水にも良くなく、電気代も少し上がるらしいが、
私は、そういうのを、あまり気にしなかった。


部屋の中は、少しずつ変っていくが、
「妻」は劣化することなく私の胸の中に存在する。


「心配しないでいいよ」 と妻に言いたい。
私が生きている間は、二人の関係性は変らないということだ。


次の買い替え候補としては、
3つあるテレビのうち、
寝室に置いてあるものが老年期に入っており、
そろそろだと思っている。

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