これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

高度な精神

台風が来ている。現在、北陸地域を通過中で、
関東では、風が断続的に吹いている程度だ。


世間は17日から19日まで、3連休だった。
会社員を終了している私には関係ない3日間だ。


19日は、「敬老の日」。
少しだけ、関係あるか。


ほとんど毎日1回は外出しているのだが、
17日、18日の2日間は、雨が降っていることもあり、
家から1度も出なかった。


将来、寝たきりになったら、
外からの刺激を受けない、このような生活になるのかと思った。


少しだけ、感覚がわかったような気がするが、
2日間だけなので、完全な疑似体験とは言えないだろう。


でも、2日間だけの室内での生活は、意外と心が休まり、
悪い感じではなかった。


連休ということで、本来、行楽地が家族連れで賑わうはずが、
台風で出かける人が減り、そのような情景を見ないで済んだ。、
それで、安堵感を覚え、
心が穏やかだったのかもしれない。


自分が置き去りにされて、
周りが幸せになっていくのを認めたくないという心理が、
働いているのかもしれない。


「人は人、自分は自分」という考えを持つことが出来れば、
こういう心境に陥らないのだろうが、
まだまだ、比較で考える未熟な自分がいる。


まだ「達観」の域には時間がかかりそうだ。


「達観」していない私であるので、


家の中の静寂に身を置いていると、
「妻がいた時」と、「1人でいる現実」とを比較してしまい、
満たされない気持ちになってしまう。


「過去」と「今」を比較しないで、切り離して考えられるようになれば、
「達観」した人間に到達したと言えるのだろうが、
そう簡単なことではない。


でも、いずれはそうなりたいと思う。
そうなったら、心が少し楽になれそうなので・・・。


妻の記憶を消すのではなく、残したままで
このような心境になれるという、
高度な精神を持つことが出来れば、
不幸感は、軽減できるのではないか。

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