これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

余生の過ごし方

妻の闘病中、
処方箋を持って、徒歩5分くらいのところにある調剤薬局まで
二人で歩いて、痛み止めの薬を何度か受け取りに行っていた。


昨日、
昼食でオムライスが食べたくなり、
私は、それが食べられる目的の店に自転車で向かった。


店までの経路上にある、その調剤薬局の横を
通り過ぎようとした時、
後方より、ハト3羽が、急に、
私の頭上4メートルくらいのところを
飛んで追い越していった。


タイミングが良すぎたため、
私は、とっさに、これは妻ではないかと思った。


でも、3羽いたということは、
どれが妻で、あとの2羽は誰だ。


私の両親か、妻の父親か、
それとも、近所にいて、亡くなった時
妻がすごく悲しんでいた柴犬の「ハチ」か?


または、3羽ひとくくりにして妻なのか。


妻を亡くして以来、
私は、
いろんな現象に対して、
こういう風に考えるくせがついている。


素直に、見た通り、ハト3羽と認めるべきか。


そうだとしたら、
私にとっては、夢のない話になってしまう。


私の心は、
どうしても、妻が無になっていないことにしたいみたいだ。


当然、こんな話を、人にすることはない。


変な人と思われるか、心配される恐れがあるからだ。


密かに、
自分の希望、楽しみとして、
心の中を潤す役目を果たしてくれている。


本当のところは、
どちらかと言えば、
妻ではなく、ハトなんだろうな という残念は考えの方が、
勝っている。


でも、こういう現象を楽しみながらの余生の過ごし方も、
あっていいんじゃないかと思っている。

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