これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

逆転人生

私の人生を、飛行機のフライトに例えて、表現してみた。


出発は1991年10月13日 午後、初めて会う妻とロビーで、待ち合わせ。
1993年4月18日に、飛行機に搭乗。
ここから、妻と私の隣り合わせの時間が始まった。


飛行機は問題なく離陸し、二つのエンジンは、問題なく作動して、
徐々に高度を上げて、成層圏に入り、安定した飛行が続いた。
(たまに、小さく揺れることもあったが)


飛行中
義父と私の母が亡くなっている。


その後、二つあるうちの、一つのエンジンにトラブルが発生、
噴射が時間とともに弱くなっていった。


回復することを願ったが、4ヶ月半経過後の、
2017年10月6日の夕方
完全に動かなくなった。
エンジンは死んだ。


その日から、飛行機は片肺飛行となり、
不安定な状態が続き、機体は大きく揺れ、
乗り心地は最悪となっている。


ただ、このまま飛行機が墜落することになっても、
それはそれでいいという心境になっているから不思議だ。


飛行機の到着時間は知らされていない。
5年後なのか、15年後なのか、はたまた25年後なのか、


飛行機が高度を下げ始めたら、着陸が近いことは何となくわかるだろう。


どちらにせよ、これからは、到着まで、時間つぶしの時間帯が続く事になる。
そして、しばらく飛行した後、空港へ到着。
片肺飛行は終わる。


私のX年の人生は終了する。


到着ロビーを通り、出口に向かって歩き、
たくさんの出迎えの人がいる方向を見ると、
その中に、どこかで見た人がいる。


一つのエンジンが止まってから、
もう二度と会えないと思っていた妻に似た人がいる。


目をこすって、もう一度、よ~く見てみて、
間違いなく妻だと確信した。


私は、嬉しさで涙があふれ出て、止まらなくなった。


私は、このような人生のシナリオを描いている。

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