これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

妻のいる場所へ

辛い時に、その人を励ます言葉として、


どんなと時にも“できないという先入観”を持つな


諦めなければ必ず道はひらける


どんな人間にも、必ずその人だけが持つ長所がある


どんな人間にも、必ずその人だけが生きる理由がある など


こういう言葉は、
若い時や妻が亡くなる前であれば、
生きるための薬として、効果があったのだろうが、


妻が亡くなった後に聞いても、あまり心に響かない。


今、私に力を与えてくれるのは、
下記のように考える時だ。


妻はがんに負けたわけではない。
がんと戦いたくなかったのだ。


新しい世界への道を教えてもらったので、
妻は、そちらへ進むことを選んだのだ。


妻は、自分が私を追うよりも、
私に追ってもらう方を選んだのだ。


このように考えると、
“私が私を励ます言葉” になってくる。


妻は私に先行して進んで行ったので、
私は見えなくなった妻を追って前へ進んでいる。


歩くスピードを上げれば、妻に早く会うことが出来る。


到着点である妻のいる場所へは、
妻が選んだ道に沿って歩けば、
たどり着けることはわかっている。


あせることはない。ゆっくり歩けばいい。


必ず会えるのだから。


私が、この肉体でもって経験出来るのは、
この世だけなのだから、
一度だけしか経験出来ない「この世」という観光地
じっくり満喫したあと、妻の待つ家へ帰ればいい。


会えてない時間が長いほど、
会えた時の喜びは ひとしお になるはずだ。


あせることはない。ゆっくり歩けばいい。

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