これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

”五感”の中で一番重要なのは

一昨日、アルバイトの関係で浅草に行き、
歩いていると、
女の子達の“きゃあきゃあ”という声が耳に入ってきた。


遊園地らしき建物の外壁がすぐ右側にあり、
これは、ローラーコースターに乗っている人の
怖いながらも楽しそうな叫び声だということが分かった。


ここは浅草なので
“浅草花やしき遊園地”だということを認識した。


何年か前に妻と来たことがある“昭和レトロの小さな遊園地”だ。


その思い出が甦り、急に体が分裂しそうな感覚になり、
軽いパニック発作を感じた。
耐えられなくなり、その場を早足で立ち去った。


パニック障害を持っている人は、この感覚がもっと激しいもので
強い恐怖感があるのだろうと想像した。
恒常的に持っているということは、本当に辛いだろうなと思った。


どんよりした喪失感は、
毎日、意識がある間、途切れること無く感じているが、
一瞬とはいえ、こんなに強い恐怖感に出会うのは初めてだ。


遊園地から聞こえる叫び声が激しかったこともあるが
聴覚」から受ける刺激が、“五感”の中で最も神経を刺激すると感じている。


・YouTubeで音楽を聴いていて、妻を思い出す歌詞 が耳に入った時、
・スーパーで流されている 曲の歌詞が妻を連想させるもの であった時、


涙が自然に出てしまうことは多い。


視覚」から受ける刺激は、
・テレビを見ている時、二人で行ったことのある 旅行先の映像 が目に入った時、


・自転車で移動する時、二人で行った がんセンター調剤薬局地域包括支援センター
           を通過する時、


・買い物をしている時、妻が好きだった“メロンパン”や“シュークリーム”
           目に入った時


・部屋の中で、    妻が来ていた、妻の使っていたメモ帳
           壁に掛けている“昔の洋画の絵を入れた5つの小さな額縁”、等
           を見た時、


・外出中       お互いに信頼感を漂わせ、手をつないで歩く 老夫婦の後ろ姿
           が目に入った時、



しかし、私が一番ほしい刺激は、「触覚」だ。


手をつないだ時の、妻の小さい手の感触
布団にもぐり込んで来て、抱きついてきた妻を抱きしめる感覚、


妻にふれる感覚、もう一度体感したい。
だが、それは叶わない願いとなっている。

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