これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

虫と魂

5月3日、ベッドで横になってテレビを見ていると、
布団の上を這う4㎜ほどの丸い虫に気が付いた。


以前にも現れた虫だ。
その時は、ティッシュで押さえて潰した。
虫の名前は不明。


今回は、潰さずに虫の動きを観察した
そのようにした理由は、
妻が虫の体を借りて、目の前に現れたように思えたからだ。


手を近づけてもその虫は、逃げようとしない。
普通、虫は、捕まらないようにすぐに逃げる。
逃げない種の虫なのか?
それとも、妻の魂が入り込んだ虫なのか?


後者の方であることを私は願う。


その虫は、だんだんと私の方に進み始め、私の手にたどり着き、
手の上を這い始めた。
くすぐったいので、はねのけたいのだが、我慢することにした。


その虫は、時々羽を広げて飛ぼうとするのだが、飛べない
その様子が、不器用だが愛らしい妻の姿と重なる。
やはり、妻の魂が入り込んでいるのか。


より強く妻だと思えてきた。


その後、
もう一匹、私の上半身から離れた足側の布団の上に
同種の虫が這っているのが見えた。


魂が2つに分れることが出来るのか?
やっぱりただの虫だったのか?


魂は2つに分れることが可能だと思いたい。
妻であるという期待が消えてほしくない


虫は4日にも現れた。
そして5日以降は現れていない。


2日間、私に近づいて、満足したのか。


次に、現れるのは妻が私に会いたくなる時だろう。
その時は虫なのか。犬なのか。人間なのか。


妻は自分の存在を、はっきり示すような現れ方はしないだろう。


おそらく、そうしてはいけない規則があの世にあり、
違反すると、厳しい罰則がある


と私は想像する。


次回、虫としで現れたら、今回と同様に
潰さずに見守ることにしたい。


今、ブログを書き終えて、左斜め下に目をやると
布団の上を虫が這っているのが見えた。


しばらく、その虫の動きを観察することにします。

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