これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

癌 告知から亡くなるまで 妻と過ごした137日 ㉒

9月21日
私の姉より治療費ということで現金書留が届いた。


昼、100円ローソンで妻から頼まれたロールティッシュを買った。


夕方、ケアマネージャーIさんより、オムツ注文の件で電話があった。


9月22日
私は、アルバイトの帰りに、妻のためにR-1ヨーグルトを買った。


ヘルパーから様子伺いの電話があった。


9月23日
11:00 妻は、介護用品レンタル会社へ電話をして、
廊下の手すり取り付けのキャンセルはしない旨を伝えた。


昼、妻は、オムツをベッドへ運んでいる時、倒れた。
足が弱っている。


妻は、私が買って来たパックのすしのシャリを1つ、ネタは玉子等3個のみ食べた。


9月24日
妻「○○先生の訪問、月2回にしようか。せわしいので。」


私「2週間空くと先生の記憶が弱まるので、滑らかな対応が出来なくなるんで、
今まで通り週一でいいんじゃない。」


妻「うん」


妻「ヘルパーには、髪は自分で洗っていると言ってね。
「やるやる」と言ってくれても、2000円くらいかかるし。」


私「僕がやろうか」


妻「いえ」


夜、妻は、衣装ダンスの鏡で全身をまじまじ見ていた。
妻は、おでん(ロールキャベツ2つ)を食べた。


9月26日
11:15~11:25主治医の往診があった。
血圧 110/72 脈拍 128/分 経皮的動脈血酸素飽和度 (SPO2)99%
処方薬剤:MSコンチン錠 30㎎ 3錠 1回1錠 8時間おきに内服 30日分
     ノバミン錠    5㎎  3錠 1日3回 1日3回毎食後に   30日分


妻 「動けなくなっています。手に力が入らなくなっています。水分は摂れています」


【主治医のアドバイス】
体力低下が進行しており力が入らなくなっているようです。
ベッドからトイレに移動するときには転倒しないように十分注意しましょう。
薬の内服も誤嚥しないように慎重に飲むようにしましょう。


9月27日
ヘルパー来訪。(私はアルバイトで不在)


9月28日
妻は、ケアマネージャーIさんに、ホスピスへの入院について相談した。


Iさんは突然の相談にびっくりした様子だった。
私も驚いた。


Iさんは、入院費などについて調べるということで、事務所に戻った。


午後14時40分、私はネットで、「都内の緩和ケア病棟を有する病院一覧」の中から
3つの病院に電話して、緩和ケアの内容や費用を聞いた。


その中で、家から徒歩5分位のところにある病院がいいと思ったが
現在満杯で順番待ちと言うことだった。
一日の入院費は驚くほど高かった。


長く生きてほしいが、入院期間によっては、
私の貯金が底をつくかもしれない金額だった。


妻に、1日○万円位だということを伝えた。


すると妻はすぐに「あ~、じゃあいいわ」とさらっと答えた。


妻は、なぜ急にホスピスということを切り出してきたのだろう。


いつも来ている主治医の先生は、
「身体的な結果」だけは丁寧に伝えてくれて、真面目な先生なのだが、
心理的な話や、スピリチュアルな話についてほとんどしてくれていなかった。


妻は、ホスピスで、死の恐怖を取り除いてくれる話を聞き、
“穏やかな心で旅立ちたかった”のかも知れない。


夕方、
「妻がホスピスを希望している」ことを
ケアマネージャーから聞いた主治医の奥さん(共同経営者)から、
私に電話があった。


少し興奮気味に、「なぜホスピスを希望するのか」 を聞いてきた。


在宅ケアを続けることになったことを伝えると、
ホッとした様子だった。


今考えると、


入院にかかる費用など妻には伝えず、
妻の希望通りにホスピスに入れてあげるべきだった。


今でも後悔している。


     
妻が亡くなるまで、あと 8日

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