『涙』
涙の原因は、「悲しみ」、「喜び」、「怒り」、「同情」、「心配」、「恐怖」
などがある。
ということだが、
今の私は、「悲しみ」「同情」の場合がほとんどで、
その他の原因で涙することはあまりない。
妻が亡くなるまでは、
感動するものを見た時、
涙することが多かった。
妻を亡くしてからは、
妻を想うことで感情が高ぶり、泣いてしまう。
最近、涙腺に刺激を与えるのは
優しい人を見た時や、
“震災”や“癌”で愛する人を亡くし、
涙ぐんで話したりしている姿をテレビで見た時、
等、
他人が悲しんでいるのを見た時が加わった。
、
そういうのを見て、
以前は、涙が出ても、眼球に留まっていたが、
最近は、目からにじみ出るようになった。
“共感性”が増したのかも知れない。
泣いたあと、
なぜか心が楽になる感覚がある。
中にあったストレスが流れ出て減った感覚がある。
心のごみを排出した感じというか。
『涙』は、
目を保護する以外に、
感情を調節する機能を持った、
人間に備えつけられた大事ものなのかもしれない。
今後も、
妻を亡くした喪失感と付き合って行かなければならない。
悲しいときは、思い切り泣いて、
この機能を十分利用すればいい。
と思う。
ただ、
そのような「涙」は、ストレスを軽減してくれる一時的な機能だ。
本当にほしいのは、
“もう会えないと思っていた人に会えた時” にあふれ出る、
喜びから出る“涙” なのだが・・・。