これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「幸せ」の仕組みが崩れた

私の、幸せを感じる仕組み


私に“いいこと”が起こると、
幸せの「予感」が私の体の中に発生する。
(この時点では、まだ幸せを感じるまではいきません)


次に、それを知った妻が嬉しそうな素振りを見せる。


そういう妻を見た時、
私は、初めて“幸せ”を感じる。


これが、妻が生きていた時のパターンで
この仕組みがしっかり作動していた。


妻の存在が無くなってからは、
この幸せの方程式が崩れてしまった。


妻からの反射が無くなっているため、
一旦私の体に入った幸福感は、
次の化学反応を起こせないまま、
水蒸気のように、またたく間に蒸発して、
私の体から消えていく。


毎日、この繰り返しで、
幸福感とは無縁になってしまった。


2年以上こういう状態が続いており、
今後、死ぬまで続くことが、
確定してしまったようだ。


断定するのは良くないが、
そう思う。


幸福の感覚とはどういうものだったのか、
体が忘れつつある。



おひとり様になってからは、


毎日、やることを自分だけで決め、計画し、
それを自分一人で実行するため、
物事がスムーズに進み易くなっている。


生活は、ほどほどにうまく行っている。


しかし、
妻が居ないことには、
生活がスムーズであっても、
心が満たされることにはならない。


“生活”という科目で合格点が取れても、
“人生”という科目では、最低点しか取れていない。


幸福に繋がるのは、
“生活の良さ”ではなく、“人生良さ”の方だ。


人生という科目で今後、得点を上げる要素は見当たらない。


「幸福な人生」は跡形もなく消えてしまった。


妻の参加が無ければ、


「幸せ」の仕組みを
再構築することは出来ない。。

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