これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

「家族」への郷愁

夢を見た。


その内容は、


転勤になり、関東地方の山奥のログハウスに住むことになり、
そこで、奥さんと息子の3人で家具の配置を決めたりしている。


周りは山に囲まれていて、2階の窓から見える景色は絶景と言っていい。
なんと言っても、東京の1LDKマンションと違って部屋数、広さ共に
雲泥の差だ。


夢の中の自分は、この新しい住居を気に入っている。
作業している時、電話が掛かってきた。
なぜか顔を知ってる程度の別支店の支店長からだ。
「どう、新しい場所は」
「自然に囲まれて最高です」と私は答えている。


ここで、目が覚めた。


転勤で引っ越しということになっているが、
ここは山の中で、会社などあるような場所ではない。


さすが、夢だけあって、辻褄が合わない。


今回の夢は、今までブログに書いた夢と大きく異なる点がある。


目が覚めた後に、気が付いたことなのだが、
夢に登場していた奥さんは、妻ではなかったことだ。


もう一点、私たち夫婦には子供がいなかったが、
この夢では息子がいる。
しっかりと、家族という形が出来ている。


なぜ妻ではなかったのだろう。


もしかして、妻が夢を使って私にメッセージを送ったのだろうか。


「私の存在が、さん(私のこと)が次の人生に踏み切ることへの
邪魔をしているみたいなので、
私を忘れて、いい人を見つけて幸せになってください」と・・・。


しかし、
妻は、がん告知を受けた数日後、
私に
「自分が亡くなった後、婚活をして、いい人を見つければいいよ」
と妻独特の気遣いからの言葉だったが、
数日後、
「やっぱり結婚しない方がいいかもしれない」と
つぶやいている。


こちらが、本心だろう。


夢は、深層心理が見せているものと考えられている。
心の奥底で無意識に思っていることが、形を変えて夢に出るという。


しかし、私の心の中に、
再婚したいという気持ちは存在しない。


では、この夢は、どのような深層心理が反映したものなのか。


失ってしまった“家族”というものへの郷愁
なのかもしれな。

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