これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

動物から学ぶ

テレビで“へんてこ生物”を紹介する番組を見た。


その中で、カイロウドウケツ(偕老同穴)
という「細長い筒形の海綿動物」が紹介されていた。


このカイロウドウケツには、
必ずと言っていいほど、ツガイのエビが住み着く。


二匹で入ってからオスとメスに分かれる、
そして、一生、死ぬまでそこで過ごす。


そのエビは、「ドウケツエビ」と名が付いている。


「偕老」は、
「一緒に老いる」「等しく共に老いる」という意味がある。


「同穴」の穴は
墓穴を指す言葉。


「偕老同穴」は中国の古書詩経に由来する。
夫婦が仲良く暮らし、同じ墓に入るという意味になる。


私達夫婦は「偕老」は終えた。


次は「同穴」が待っている。


田舎には、先祖代々の墓があり、父母もそこで眠っている。
私は長男だ。
しかし、
私には子供がいない。


そのため
「墓じまい」についても考えており、
今後、姉弟妹との話し合いが必要となる。


私は、部屋に置いてある妻の遺骨といっしょに、
近くのお寺の合同墓に入ることを決めている。


その時を楽しみにしている。


それは、すぐでなくていい。


待っている時に感じる高揚感、
それを、この世でもう少し楽しもう。


そして、
ドウケツエビのように、
「偕老同穴」を実践し、
妻と永遠に過ごしたいと思っている。

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