これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

“いい表情”

昨日水曜日、
月に1回アルバイトも参加するリモート会議があった。


ベンチャー企業であり、参加者は30人程度。
タブレットの画面で
参加者全員の顔を見るのは容易だ。


普段自分の顔を鏡で見ることがあまりないので、
この会議中に、あらためて自分の顔をじっくり見てみた。


「年齢相応だなあ」と思った。
昔は、年齢より10歳位若く見られることもあったが、
年齢なりになっていると感じた。


妻がいない今となっては、
自分の見栄えは、
生きるうえで、必要でないものになっている。
だから、ガックリすることもない。


更に気がついたことがある。


自分の表情にハリがないことに気がついた。
妻がいた頃は、もっと表情にハリがあったように思える。


3年4ヶ月、ハリのない生活を送ると、
表情もこうなるのかと、改めて知ることができた。


会議は、社長が外出中で、ナンバー2が会議の進行を担っていた。
そつなく進めていたが、心が動く場面がない。


会議が残り少なくなったところで、
社長が出先から帰ってきて、話しを始めた


抑揚があり、笑いを絡めて話を進め、
社員への思いやりが感じられる話し方のため、
話す内容が無理なく頭の中に入ってくる。


再度、画面の中の自分の顔を見た時、
表情が、ハリのあるものに変っているのがわかった。


自分がいいと思う人を見ると、
人間は、“いい表情” になることがわかった。


妻を見ることが出来なくなり、
今後も見ることは出来ない。


自分の “いい表情” が、戻ることはないだろう。


でも、人に会う時、
人工的な “いい表情” を作ることは可能だ。

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