これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

褒めること

今回のブログは、
いつも以上に、湿り気味の内容です。


木曜日、いつものようにテニススクールに行ってきた。


最後に試合を行なうのだが、メンバーで一番高齢の女性とペアを組んだ。
試合に負けたが、ほとんどが、その女性のミスだった。


その女性から、「済みませんでした」という言葉が、私に掛けられた。
私は、無意識に、
「いえ、あのボールを返すのは難しいですよ」と、
相手をかばう言葉を発した。


すると、不思議に、いい気持ちになった。


ああ、そうなのかと思った。
褒めることはいいことなのだと。。


テクニックで褒めるのではなく、心から褒めると、
相手も自分も、いい気持ちになる。


これを、以前に実践をしていたら・・・。


妻に対して、褒める言葉を口にしていたら・・・。


私は、鈍感だった。


妻は意識的に(?)
健康診断に行こうとしない人だった。


最近、「学習性無気力」という言葉を目にした。


頑張ること自体を諦め、投げやりで無気力になる 
というもの。


妻は、この様な精神状態だったのではないかと予想している。


生きることへの、執着が強くない人だったように思える。


自信を失っている人に対して、
褒めることは、その人にとって良薬となったはずだ。


妻が、人生に前向きになり、健康診断を受けていたら、


・・たら、・・れば、の話になってしまうが、
ステージ4の告知がある前に、がんを見つけることが出来、
助かる治療を進められたかもしれない。


妻は、他の人が持ってない素晴しいものをたくさん持っていて。
それを私はわかっていた。


それなのに、私は、
それを言葉にすることが少なかった。  


言わなくても相手の心が分かり合える関係に、
どこか魅力を感じていたのかもしれない。


妻なき今、
褒める行為を実践することが、
妻への供養に繋がると思いたい。


次に、妻に会った時のために、
褒める練習をしておきたい。

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