これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

年齢固定制度

一生その年齢でいられるという、
「年齢固定制度」というのがあるとしたら、
何歳にしますか?


私は、
妻と過ごした、38歳から62歳の間の年齢であれば
何歳であってもいい。


それが叶わず、20歳と現在の66歳のどちらかしか選択肢はありません
と言われたら、どちらを選ぶだろうか。


20歳を選ぶ人が多くなるということは想像出来る。


しかし、私はどちらを選ぶか迷ってしまう。


どちらも、その年齢なりの良さはあるが、


20歳は、
体が思うように動き、なんと言っても、
これから未来に向けて夢を持つことが出来る。
(若くても、生きづらさを持っていると、そうとも言えないが・・)


66歳は、
お金を落とすとそれを拾うのに、それなりにエネルギーを要するし、
短期記憶の衰えを感じるし、集中力の低下も感じる。
更に、今は、喪失感が加わっている。


それなのに、なぜ迷うか?


それは、
20歳の時には、持っていなかったものを、
今は持っているからだ。


それは、思い出だ。
妻との思い出だ。


「妻との思い出」は、
衰えた体や脳のマイナス面を、十分打ち消す力がある。


この様な理由で、
私は、「20歳」を選ばないだろう。



話がガラッと変るが、
昨日、外を歩いていて、面白い家族の会話を耳にした。


連休の始まりで、どこかに出かけていると思われる。


2人の小さな男の子と、30代位の夫婦の4人家族。


男の子、何かを見て「きれいだなあ」
母親、「きれいなものにはトゲがあるよ」
父親、「なら、お母さんにはトゲがあるということだ。」


そのあとの言葉は何もなく、その4人家族は通り過ぎて行った。

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