これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

がんの告知日

今日23日は、2017年に、妻ががんの告知を受けた日だ。


今までの人生の中で、
最も大きな精神的ダメージを、私にもたらしたのがこの出来事だ。
免疫がない分、衝撃的なものだった。


2番目に大きなダメージは、2017年10月9日、
火葬する妻の棺が炉に向かって動いている時。
「本当に妻の体がなくなるのだ」と思うと、
何とも切ない悲しみが込み上げてきた。


3番は、2017年10月6日、
妻の息が止まったことを確認した瞬間。
1番、2番のダメージに比べて、4ヶ月半の間に、
少しずつ覚悟を固めていたためか、
心なしか冷静であった。


4番目以降に入るダメージはほぼ無いに等しい。


上に書いた3つのダメージを経験してしまうと、
他の出来事は、
ダメージのうちに入らないということが分かってしまった。


妻との生活がなくなる、
妻の肉体が無くなる
妻のが途絶える


どれも、妻の喪失に関するダメージだ。
この先、今までとは“違う生活”が待っていることを
知ってしまった瞬間だ。


今、その“違う生活”を送っている。


妻がいなくなって、3年と7ヶ月が過ぎ、
 “違う生活” に、「体」が慣れて来ている感覚はある。


しかし、
「こころ」の方は、慣れることに抵抗しているようだ。
“思い出”が そうさせていることは、分かっている。
「体」と「心」が相反する状態で、一体化していない。


片肺飛行状態だ。
修復は不可能なので、終着までこの状態で飛行を続けることになる。
ポンコツ飛行機だが、墜落しないで、
最後まで飛ぶことは出来そうだ。


空港に到着し、到着ロビー出口に向かい、
目線を上げたその先に、
妻が立っているのが見えたら、
驚くだろうな。


「がんの告知を受けた日」と同じぐらいの衝撃があるだろう。


大きさは同じでも、逆の衝撃が・・・。

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