地上の私と、空の上の妻
“目に見えない妻”を想う時、
その姿を頭の中に描く。
目に見えないものを描くので、“想像力”が欠かせない。
私は、毎日の生活で、
食べ物に気を使い、運動をして、人となるべく接するように心がけ、
社会に関わろうとしている。
この様に、健康番組でよく耳にする内容を実践している。
“自分のよりよい人生”について関心がなくなった私が。
なぜ健康に気を使うのか?
それは、
脳の老化を防ぐことで、
妻の姿が、おぼろげなものにならないようにしたいからだ、
サッカーでいうと、
アシストボールを蹴るようなものだ。
結果としで、得点(目的)に繋がればいい。
自分に得点はいらない。
妻を想っていることが、妻に伝わるだけでいい。
妻は、空から私を見ている。
弱った姿は見せられない。
シャキッとした姿を見せないといけない。
すると、妻も喜ぶだろう。
空から私を見守る妻と、地上から妻を想う私。
距離はあるが、矢印は向き合っている。
希望が持てるカタチだ。
といっても、そもそも
妻は空の上にいるのか?
いないとしたら残念だが、
「“世の中の仕組み”は、こうなっているんだ」
と、理解すれば、いいだけのことだ。