これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

喪失感との共生

たまに、喪失感を感じない日がある。
2週間に1度くらいの頻度であり、
昨日がそうであった。


そのような日を除いて
ほとんどの日、喪失感を肌で感じながら過ごしている。


そして、定期的に、より強い喪失感に襲われる日がある。


それは、
妻の姿を思い出させるものを見た時や、
妻が使っていた物を見た時のように、
対象がはっきりしている場合もあれば、
何もない状態の時、突然襲って来ることもある


喪失感を取り除くには、何をすればいいか。
どのように意識を変えていけばいいか。
妻を喪ってから、毎日考えていた。


しかし、
それは無理なのだと、諦めるようになっている。


だけど、
昨日のように、感じない日も実際にある訳だ。


喪失感の完全取り除きは無理としても、
“喪失感を感じない日”を、
今の2週間に1度から、2日に1度に増やすことは
出来るかもしれない。


そうなれば、
どれだけ気持ちが楽になり、毎日が過ごしやすくなることか。


では、
どんな日が、“喪失感を感じなかった日”だったのか、
過去にあった日を振り返ってみた。


毎週木曜日にやっているテニスの後や、
それなりに歩いた日など、体を動かした日、


気になっていたことが解決した日のように、
心の低迷が通常に戻ったと感じた日などが、
それにあたる。


しかし、そのような日であっても、
完全に喪失感が消えているという感覚まではいかない。


”喪失感” は、
一旦活動をやめただけであって、
体の中で、次の活動に備えて待機するウイルスだと考えればいい。


“喪失感”は、
妻との思い出が形を変えたもの」と考えるならば、
それを消すことは出来ないという結論にたどり着く。


戦う相手ではなく、
共生しなければならない相手だと、
認識を変えていかなければならない。


それは複雑で奥の深い“ウイルス”だ。


理解するには、もう少し時間がかかりそうだ。

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