これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

札幌の思い出

オリンピックのマラソンを見た。


当然、日本選手の活躍を期待して見始めた。


大通公園をスタートし、
しばらくは、日本人選手の走りに注目して見ていた。


北海道大学の構内を走り抜け、
北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)が画面に映ったところで、
スポーツ観戦のはずだったのが、
「妻との札幌旅行」を懐古するものへと変って行った。


レースそのものに対しては、
人がたくさん固まって走っているな 
というぐらいの感じに変って行った。


妻とは、2013年12月に、旅行で札幌へ来ている。


LCCジェットスターを利用して、
成田空港から新千歳空港まで飛んでいる。


搭乗する時、
妻がジェットスターの機体を見て、
「小っちゃいねえ。飛べるのかねえ」と言ったのを覚えている。


妻との旅行時の「写真」や「ビデオ動画」は、
たくさんパソコンの中に入っている。


この札幌旅行における写真、動画の中の妻は、
どの旅行の時よりも、“おどけた姿”が多いことに気付く。


成田空港に到着し、
搭乗までに、かなり時間があったので、
展望デッキへ行き、飛行機を見ていた。


その時の写真で、妻はベンチの上で、わざとひっくり返って、
両手を上げて、おどけている姿のものがある。


義姉が、お線香を上げに来てくれた時、
この写真を見て、
「こんな○○さん(妻のこと)は、今まで一度も見たことがない」
と言っていた。


妻は、実家では自分を出せていなかったようだ。


ホテルの部屋にいる時の動画では、
テレビの前を何度も行き来して、
私がテレビを見るのを遮る姿が映っている。


これも、おどけた感じであり、
その姿を見て笑っている私の声も入っている。


北海道大学総合博物館の通路に置いてある熊の剥製に向かい合って
しゃがんでいる妻の姿は、
“小っちゃい子”のようで、
特に妻を可愛いいと思える写真だ。


また、恐竜の標本の横で、
それを指さして立っている姿も、いい感じだ。


2013年ということは、


妻が亡くなる4年前だったのか。

×

非ログインユーザーとして返信する