これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

遺品整理と生前整理

終活における妻の遺品整理、私の生前整理を、
少しずつ行なっている。


2年ほど前に、
銀行、証券会社、保険会社、カード会社、会員関係の解約手続きは、
メインのものだけを残して終えている。


それから、しばらく中断していたが、
今年1月から4月にかけて、
部屋の空間を狭めている棚などの大型のものを処分する作業を、
概ね終わらせた。


その後、
小物(本、文房具、書類、アルバム等)の整理に入っており、
1日15分でも、それに時間を費やすよう努めている。


作業中、
妻の持ち物を見て、
妻を思い出し、手が止まってしまう。


棚にあったノートを手に取り、中を開けてみると、
そこには、妻のがん告知前日から1週間後にかけて、私が書いた記録があった。


検査前日の記録を見ると、 、
妻が私にこう話している。
「明日検査、今、弱っているけど、元気になったら、また泊まりにくるよ」
注釈:私の部屋に頻繁に出入りして、私にへばりつくということ


この文章を見て、
妻は、検査結果を重要視しておらず、
まさか、“余命1年”の告知があるとは思っていないかのようだ。


胸が痛くなる。


がん告知から4日後に書かれた記録を見ると、
妻は、
「日々、弱っている感じがする。可能性を求めて頑張る人が多いけど、
自分は短い期間で早く終わりたい。老々介護、大変だよ」と話している。


この時点で、自分が死ぬことへの覚悟が出来ているように見える。


棚に、エクセル、ワードのテキストが何冊か立てかかけられていた。
手に取り、中を見ると、
蛍光ペンでマーカーを引いたページがいくつもあった。


会社でのコミュニケーションが苦手な妻が、
一生懸命エクセル、ワードを覚えようとしていた様子がうかがえる。


マーカーのないテキストを処分して、マーカーのあるテキストは
残すことにした。


目にしたことのない2冊のアルバムがあった。
開けてみると、
妻が勤め先の同僚の結婚式に招待された時の写真や、
勤め先のメンバー20人ほどで撮られた集合写真があった。


私は、この写真を初めて見た。。
会社の集合写真で、
妻は一番後ろの位置で、端っこに立っている。


絶対に前面に出ない妻らしさが伝わる いい写真だ。


私は、
毎週、水曜深夜0時~
テレビ東京で放送中の
『古見さんは、コミュ症です』というアニメを見ている。
見ようと思ってアニメを見る人間ではないのだが、
このアニメを、見る理由がある。


主人公が、驚くほど妻であり、妻を見ている気分になり、
気持ちが落ち着く番組であるからだ。


人と話すことを極度に苦手とする古見さんと,クラスメートとの交流を
描いた「コミュ症美少女コメディ」で、
「コミュ症」というネガティブなものを、
「コメディ」タッチで、明るい番組に仕立てられていて、
何度も笑う楽しい番組だ。
妻と一緒に見ていたら、妻はどんなコメントを残しただろう。


今後進める生前整理の予定を書きます。


パソコン内の妻の“写真と動画の整理”、
その中から、妻が着ている“服をピックアップ”する。
その服と“合致する服は残して”、それ以外は処分する。


妻の写真に文章を加えて、“一冊の本”のように仕上げる。


動画を編集後、それに“音楽をのせた動画作品”を作り、
USBに保存する。


作成の目的は、
私の遺品整理に来た人(姉弟妹および甥姪)
に、見てもらうこと、


そして、
在宅介護になって、
(私は、寝たきりになった時、妻が選択したと同じく在宅介護にする
予定で、訪問医も、妻を見てくれた医者に声を掛けようと思っている)


訪問して来た、在宅医、看護師、ヘルパーと会話をする時、
妻の話をするための、ツールにしたいと考えている。


終活最後の締めとして、
近くのお寺が運営している合同墓に、妻の遺骨と共に入る手続きを
することにしている。

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