これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

不思議な時間

今週、3つの書類が届いた。


・「健康診断の結果、
・リサーチ会社からの「アンケート依頼」、
・保険会社からの「ご契約内容のお知らせ」


3つ共、特段、仰々しい書類ではない。


1ヶ月前に受診した、区の健康診断の結果は、
胃、大腸、肺、前立腺のがん検診はすべて問題なし。


今年も、血糖値の数値が問題で、
去年 空腹時血糖値152 HbA1c 6,4 % 腹囲 90㎝  に対し、
今年 空腹時血糖値164 HbA1c 7,0 % 腹囲 94㎝
これ以外の数値は、すべて 正常範囲だった。


2つ目。
リサーチ会社からの書類。
今回は、42ページの「暮らし向きに関するアンケート」


この会社からは年に3回くらい、アンケート用紙が送られてくる。
記入して返送すれば、クオカードがもらえることになっている。


時給換算すると、わざわざ答えるようなものでもないが、
時間に余裕のある身なので、いつも真面目に答えて返送している。


内容を見ているとると、
例えば、
あなたは、余暇時間が増えたら、どのようなことに使いたいですか。
1.趣味・創作活動を充実させたい
2.貯蓄や将来の備えに
3.家族とのふれあい団らんに など


丸をつけているうちに、
前向きに生きようとする普通の人向けのアンケートという感じがしてきた。
「どちらともいえない」に丸が多くなっていた。


もらったクオカードは、自分で使うことはなく、
妻の話を聞いてくれた人に渡すことにしている。


例えば、
妻が亡くなって、まだ日が経ってない頃、
5時間くらい妻の話を、面倒くさそうな顔を一切見せず聞いてくれて、
涙も流した生命保険会社の30代の女性。


その時、
保険の話は、最後の15分ぐらいにしただけで、
満期となった保険の返戻金の一部を、
外貨建ての保険に入れることにした。


私は、一人なので、
保険に入る必要はないのだが、
この担当者が、
妻の話を聞いてくれる人であるという理由で
貯蓄型の保険に入っている。


「ご契約内容のお知らせ」によると、
3年前、この保険を契約した時の為替レートが106円で、
今回の書類では、円安により1ドル135円で計算されており、
今解約すると、払い込み金額の1.22倍の解約払戻金が入ることになる。


今後、為替レートは下がってくると予想しているので、
2年後の満期まで待たずに、今解約するのが、お金的にはいいのだが、


お金より、精神的なものを選択するようになっている私は、
担当者との会話代と考えて、満期まで解約しないことにしている。


テレビを消して、ベッドで寝転んで、ボーとしているとき、
妻がいないのが、不思議だと感じる時間帯がある


なぜ妻はいないのだろう。
何かわからないが、変な感覚に入り込んだ時間帯。


その時は、喪失感は伴っていない。
不思議な時間。

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