これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

イタリア旅行の写真・動画

終活活動の一環として、
妻と行った旅行先の写真・動画を、
パワーポイントを使ったスライドショー作成をしている。


家のパソコンには、パワーポイントのアプリが入っていないので、
毎週水曜日に通っている、パソコン教室のパソコンを使って
作成している。


それほど高くないようなので、パワーポイントアプリを買ってもいいのだが、
この教室で作成の仕方を学んでから、購入しようと思っている。


このパソコン教室に通い始めたのは、
会社を退職した後であり、
ゆるい起業をするため、ホームページ作成を学ぼうと思い、通い始めた。


起業する目的は、
妻との老後を充実させることだったため、
妻が亡くなると、やる意味がなくなったため、起業は、取りやめた。


このパソコン教室は、
講義形式ではなく、
それぞれが目的別に、学びに来ていて、
やりながら、不明な点があれば、先生に質問するという形式になっている。


パン屋を始めるためのホームページ作成、
八百屋のおじさんが、商品の売れ行き分析の仕方を覚えるため、
転職したOLが、仕事上必要となったワード、エクセルの知識を習得するため、
親に連れられて来て、パソコンを覚えに来た小学生、
ヨガ教室を開くため、チラシの作成で来ている女性、
ボケ防止が目的で来ているおじいさん、 
など千差万別で、
いろいろな質問が耳に入ってきて面白い。


私は、数ヶ月前から、
スライドショー作成を始めている。


結婚した1993年から2003年までの写真はなく、
2004年からの写真を、年度別に作成している。
ほとんどが、旅行の時のものである。


先週、2017年の画像が終了して、
動画の編集に入った。


写真に写っているのは、ほとんどが妻の姿であり、
私が写っているものは1割程度だ。


私が、
妻の姿を出来るだけ多く残そうとしているのがわかる。
まるで、妻が私より先に亡くなるのを、予言していたかのようだ。


作業をしていると、
旅行ごとに、妻の顔に違いがあることがわかる。


2013年の札幌旅行の時は、どの写真も妻はおどけている。
この時、妻は54歳、私は59歳。


2016年のイタリア旅行の編集をしていて、
妻の姿が、
他のどの旅行先よりも、
イタリアの石壁の建物、石畳の道路を背景に、
しっくりと溶け込んでいることに気づかされた。


妻が亡くなる1年前の旅行だった。


妻は、ヨーロッパを中心にした、昔の洋画が好きな人だった。

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