これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

いい夫婦

11月22日は「いい夫婦の日」だった。


この「いい夫婦の日」は、
1988年に(財)日本生産性本部が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルの
提案のために制定されたと説明されている。
“語呂合わせ” で、
11(いい)22(夫婦)から、この日を記念日にしたとのこと。


語呂合わせの記念日はたくさんあるが、
そのうちの、いくつかをあげると、


2月  9日    肉の日
2月22日    ニャンニャンニャンで猫の日
4月22日   よい夫婦の日
6月  4日    虫歯予防デー
6月  4日    虫の日
7月10日    納豆の日
8月29日    焼き肉の日   毎月29日を、黒毛和牛半額デーとしている店があり、
                                          私は、何度か利用している


8月31日   やさいの日  「野菜を食べるカレーの店」の
                                          “野菜の日セール”で、カレーを食べたことがある
                                          その店は、今年夏に閉店している


10月4日   投資の日     「投資の日イベント」に行ったことがある
11月1日   ワンワンワンで犬の日


などがある。


語呂合わせではないが、
中国では、毎年11月11日を、「独身者の日」として定め、
インターネット通販をはじめ、中国全土で一大商戦が繰り広げられ、
一大イベントとなっている。


私は、2017年9月6日を境に、
「いい夫婦の日」から外れて、「独身者の日」になってしまった。


妻は、一生懸命、「いい夫婦」をめざしていたように思う。


私たちは、年に数回、日帰りバス旅行に行っていた。
旅行を切り出すのはすべて妻の方からであった。


妻は、
必ず、旅行日前、バスの集合場所の下見に行くのが常だった。


私はこの妻の行動を、時間とお金の無駄だと思い、
最初は、変な人だと思っていた。


しかし、
妻は純粋で、何事も一生懸命になる人だとわかってからは、
このような過剰な行動、不器用な行為は、気にならなくなり、
逆に、妻をより愛おしく思うようになった。


私のことを、より知ろうとしての行動もいくつかあった。


昼間、私の勤め先を見るために、会社の前まで来て、
外から会社を眺めて帰ったと聞いたことがある。
私が、どういう所で、働いているのか知りたかったのだろう。


まだある。
私は、
会社勤めをしながら、週末に整体の学校に通い民間資格を取った。
習ったことが通用するかどうかを試すために、
週1日だけの勤務を交渉して、
土日のうちの1日だけ、ショッピングセンター内にある整体院で、
1年ほどアルバイトで働いたことがある。


ある日、その店で働いている時、
店の中を覗き込んでいる女性が目に入った。
私は、何気なくその女性の顔を見ると、
それは妻だった。


目が合うことはなく、妻はしばらくして、帰って行った。
私は、帰宅して、「見に来てただろう」と言うと、
妻は「うふふ」とだけ声に出しただけで、特にコメントはなかった。


妻は、「いい夫婦」になるため、一生懸命だった。

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