これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

夢の中で、妻の頬を摩った

久しぶりに夢を見た。


どちらかというと、
いい夢より、悪い夢を見ることが多く、
登場人物、場所ともに支離滅裂な場合が多い。


今回の夢は、
友人、知り合い、親族は登場せず、
突然場所が変るようなこともなく、
妻の出身高校の1カ所のみを舞台にしており、
比較的、ストーリーは、
バラバラになることなく、繋がったものだった。


そのため、頭の中が安定した状態で目覚めることが出来た。


ここから、夢の内容に入ります。


妻が卒業した高校の同窓会に妻と二人で出席、
そこで、クイズ大会が行われた。


私が参加して、妻は隣で見守っていた。


私に期待する妻の様子が、ハッキリとわかった。
しかし、
クイズ大会の結果は、出だしで早々に敗退。


妻の落胆と悲しそうな表情が目に入ってくる。
自分の不甲斐なさと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


妻は、常に私を実際以上に見てくれていた。
そのことは、嬉しいのだが、
妻が見るレベルに達していない自分が、情けないとも思っていた。


そのような、心の状態が、夢の中に映し出されたのかもしれない。


夢の内容に戻ります。


私は、
悲しそうな表情の妻の顔に、自分の顔を近づけ、
両手で妻の頬に手を当て、
摩りながら、「ごめん」とつぶやく。


妻は、「いいのよ」という風な表情で私を見る。


夢に現われた妻は、現実の妻と差異はなかった。


妻は、現実の世界でも、
世間的に成功しているとは言えない私に対し、
ぶれることなく、私を肯定的に見続けていてくれた。


私が新卒で入社して22年間働いた会社を、自己都合で辞めた時、
妻はリストラで辞めさせられたと思い込んでいた。


私が、会社を辞める事を妻に告げた時、
妻が私に言った言葉を、今でも覚えている


のらちゃんは、のらちゃんなのだから
(「のらちゃん」とは、妻が私を犬に見立てての呼び名です)
「どんなことがあっても、私への想いは変わることはありませんよ」
ということを言っているのだと思う。


この言葉を聞いて、
人間としての私を見てくれているな と思った。
いい人と結婚したと思った。



再び、夢の内容に戻ります。


クイズ大会の後は、
男性のソフトボール大会が行われることになった。


私は、ここの卒業生ではないので、参加出来ないのだが、
一人の男性が、私の参加を提案してくれて、皆も了承してくれた。


ソフトボールには自信があり、
クイズでの敗退結果を、挽回出来るチャンスだと思った。


ソフトボールが始まるまで、しばらく時間があるので、
控えルームで時間をつぶそうと思い、
ドアを開けるため、
ポケットから、預かっていた部屋の鍵を取り出そうとしたところ、
鍵がない。


中に入れなくなり、他の人にも迷惑がかかることを考えると、焦った。


しかし、ある人が合鍵を持っていたので、
部屋に入ることが出来、ホッとした。


ここで、目が覚めた。


今回の夢に出てきた妻は、
現実の妻と、
言動、雰囲気、そして、私に対する想いが一致していた。


そのため、
妻と会っている感覚に近いものを、私に与えてくれた。

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