これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

バランス

「バランス」


「仕事と生活のバランス」、「身体のバランス」、「栄養のバランス」等、
バランスはいいに越したことはない。


「想い」にもバランスはある。


天秤は、左右同じ重しを置くと、水平に保たれ、
バランスがとれる。


「私」と「妻」の、相手に対する「想い」はどうだったか。


天秤の受け皿の一方に、
“妻の私に対する想い”を持った100gの重りがあるとする。
片方の受け皿には、“私の妻に対する想い”の重りが置いてある。


釣り合うためには、100gの重りを置かなければならない。


ところが、私はそこに95gの重りだけを置いていた。
天秤は、5g分、妻の方に傾いた状態であり、
水平ではない。


私の妻への想いが95gしかなかったのかというとそうではない。
5g分の重しを、天秤には置かないで、手に持っていたのだ。


なぜ、そのようなことをしていたのか


振り返ってみて、
自分の方が想われている
というカッコつけをしたかったのかもしれない。


今考えると、
自分の心に対して、過保護だった と考えられる。


5gを隠し持たないで、
天秤の受け皿には、素直に100gを置いた方が良かった。


妻がいなくなって、受け皿上の95gと,隠し持っていた5gに加えて、
20gの「想いの重し」が心の中に新たに発生した。


今、120gの重しを天秤の受け皿に置いている。
天秤は、私の方にグッと傾いている状態となった。
アンバランス状態である。


でも、
このような形であれば、天秤は水平である必要はない。
アンバランスでいい。


妻への「想い」に制限はないので。

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