これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

今回、夢に登場した妻は、今までと少し違う

妻の頭の形は卵のようにどこにも角がなく、
感心するくらいきれいで素直な感じの頭だった。
寝ながら抱き合って頭を撫でている時そう感じた。


それに対して、私の頭は後部の左右上部が少し尖っていて、
きれいな形ではない。


きれいな心は頭の形にも現れて来るものなのかなあと
感心しながら妻の頭を撫でていた。
心が洗われて、心地良さを与えてくれていた。


昨日、妻と抱き合っている夢を見た。


夢の中では「これは夢ではなく本物の妻だ」と思い込むことがよくある。


しかし、目覚めて、夢だと認識したと同時に、
本物だと思っていた妻は瞬く間に蒸発し消えてしまうのが
いつものパターンだった。


今回夢に登場した妻は、今までと少し違っていた。


夢だと認識しても妻の体の感触が全ては消えないのである。


今までのバーチャルにはない、現実に近い妻の感覚がある。
初めて経験する感覚だ。


夢の中の世界は、
頭の中で作られたバーチャル画像ということはわかっている。


目覚めて、夢だと認識した時点から、
私は、“喪失感を抱えた現実の生活“ に後戻りするしかなかった。


しかし、今回は本物の妻に出会った感覚が残っているのだ。


妻の “” の存在を感じる現象に出会うことは 時々ある。


しかし、
本当の妻の “肉体” に出会う感覚は、
今まで無かった。


普通に考えれば当たり前のことだ。
肉体がこの世に残っているはずがない。


“夢の中” や “妻を撮影したビデオ動画” など、


目に見えていると思っていた妻の姿は、
私の頭に映し出されるバーチャルでしかなった。


今回、本物の妻の皮膚感 が残っている点がそれまでとは少し違っている。


私は、今 “生きる目的” が見事に無くなっているのだが、


今回の感覚は、
“生きる目的” の復活第一歩になる可能性がある。


そう思わせてくれる貴重な体感だった。

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