これからも妻といっしょに

がんで無くなった妻。その魂と引き続き共に歩みます

60点の人生

妻が残してくれた温かい思い出。


私の脳と心に、妻はたくさん残してくれた。
それらは、私の人生に彩りを添えてくれた。


妻と出会ってなければ、
私は、今とは違った自分になっていただろう。


妻を失った後、妻への郷愁は残っているけれど、
妻が私の心の中に置いていった温かい思い出は、
私が下へ落ちていくのを防いでくれていて
セーフティネットの役割を果たしてくれている。


今でも、妻は、私に影響を与えている。


妻が生きてる時、
私の幸せは、
妻が幸せであるかどうかで決まる
といっても過言ではなかった。


だから、
私は、自分が幸せになるために、
妻を幸せにしようと一生懸命だった。


妻という土壌に、“幸せの種” を、たくさん蒔こうとしていた。
その種から、“幸せの花” がたくさん咲くのを楽しみにしていた。


妻は、花が咲く前に、亡くなってしまった。
そのため、土地は痩せてきて、
花が咲くことは期待できなくなった。


妻は、私のために,
「いい人生」を作ってくれた。


妻が生きていてくれたら、
100点の人生は保たれていたはずだが、


妻の死で、今は60点位の人生を送っている。


その60点は、
「妻との思い出」が稼ぎ出してくれている。


妻との出会いがなかったなら、
その「思い出」はないのであるから、
私は、30点くらいの人生を、今頃、送っているだろう。


妻はいなくとも、
私は、60点の人生を送ることが出来ている。


時々、100点であった時と比べてしまい、
悲しくなることは多いが、


それでも60点ということで、
平均を上回る人生を送れていることになる。
100点よりは低いが、50点よりは高い。


“ 妻との死別 ” を、目一杯、嘆くことは、
悪いことではないと思っているが、


同時に、
私には、“ 妻と出会った幸運 ”があることを、
忘れないようにしたい。

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